「うちの子にかぎって・・・」
誠に不都合なことに、わたしたちは、上を見ることはわけなくできますが、下を見ることは非常に不得手らしいのです。
上を見るのは、努力せずして自ずとできてしまうようです。
その逆に、下を見るには、相当な努力が要るらしいのです。
まるで、上に引力があって下に斥力があるかの如くです。
誰でもが、上のことは実によく知っています。
その反対に下のことは、わかっているつもりでいたら実は何にもわかっていなかった、というような経験をしていると思います。
我が子ともなればさらにそれは著しく、世間を騒がせた子どもの親の決まり文句に、「うちの子にかぎって・・・」というのがあります。
ところが、子どものほうは親の状態を実によく知っています。
チームワーク学校で私はよく、子どもたちが寝静まったころを見計らって、夜中に彼らのテントの周りをうろつくことがあります。
すると、寝つけない子どもどうしの小声の会話が耳に入ってきます。